tag:blogger.com,1999:blog-75245271508855095612024-03-19T13:26:51.947+09:00あしかび日記東邦大学で保全生態学を勉強している西廣淳のブログです。更新は断続的です。頻繁な情報発信はフェイスブックとツイッターでしております。 | Facebook https://www.facebook.com/jun.nishihiro | Twitter https://twitter.com/jnishihiro | 本業のウェブページ http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/env/coneco/あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comBlogger217125tag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-46704778379987086292016-08-06T17:06:00.001+09:002016-08-06T17:06:50.043+09:00原爆の日に今年の5月にお亡くなりになった金森修先生が、授業の中で、「原子爆弾はそのときの科学の粋の結晶として作られた」という例で、科学の使い方・使われ方の議論をされたことがとても心に残っている。
いまの社会の中での科学はどうだろうか。物理学や工学といったハードな分野だけでなく、生態学のようなふんわりした分野も、いまの社会にちゃんと向き合っているだろうか。「社会的ニーズに答える」という耳当たりのよい言葉で、社会の主流に迎合してはいまいか。警報をならすべきところで鳴らしているだろうか。
応用科学と社会の関係について。社会の主流に対して、支援する科学、警告する科学、道を示す科学があると思う。道を示すというのは「進むべき道」をしめすのではなく、選択肢を提示し「どの道はどこに通じると予想されるか」を示すという意味だ。どの科学も重要だと思う。あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-21198972330655228282016-07-24T22:24:00.002+09:002016-07-24T22:24:14.478+09:00社会-生態システムのレジリエンスを高める7原則(その1)Biggs R, Schluter M, schoon ML (eds) 2015. Principles for Building Resilience: Sustaining Ecosystem Services in Social-Ecological Systems. Cambridge University Press.
ストックホルムレジリエンスセンターが進めるResilience Alliance の若手メンバーがまとめたこの本、とても読みやすい。
この本では、社会-生態システムのレジリエンスを高める原則として、以下の7つが説明されている。なおこの7原則の提案は、Annual Review of Environment and Resources に掲載された 'Toward principles for enhancing the resilience あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-75173944944567365012016-07-21T09:03:00.005+09:002016-07-21T09:03:43.418+09:00「どうするのがよいのですか?」その3(合意形成)価値観が異なる人どうしが相談してものを決める。「合意形成」は、自然再生の目標設定に限らず、日常生活から社会活動までいろいろな場面で必要になる。
これまでいくつもの合意形成の場面で、成功や失敗の経験をした。
合意形成のポイントは「価値観を変える」ことだと思う。自分が絶対と信じていたことを他人の意見や新たな事実をとりいれて見直す。よい合意形成は、異なる価値観の最大公約数を見つけることではなく、自分の価値観を見直すことで実現する。
下の図のようなイメージ。グラフの横軸は、「ヨシ原にするか田んぼにするか」「樹林にするか草原にするか」「開発か保全か」なんでもいい。縦軸は青い価値観の人、赤い価値観の人それぞれの満足度を意味する。
左の図では両者が合意できる解をみつけるのは困難で、仮に見つけられたとしても両者にかなり不満が残る。右の状態では、両者が高い満足を得られる答えが見つけやすい。
左のあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-83268507809381748092016-07-20T08:30:00.002+09:002016-07-21T23:11:15.949+09:00保全生態学の3つのパラダイム保全生態学のパラダイムは、「自然保護の時代」「生態系管理の時代」「レジリエンスの時代」にわけると理解しやすいように思う。これらは誕生順にならべたが、前の概念が古いものとして否定されたわけではなく、後のものが付け加わってきた。その意味では、「パラダイム」という言い方は適切ではないかもしれない。「モデル」と呼べば無難だが、個々の研究ではなく研究の「流れ」に影響する概念モデルという意味で、パラダイムと仮に呼ぶ。
生物多様性の位置づけも変化した。自然保護パラダイムでの「生物多様性」は、漠然とした存在だった「急速に失われているもの」「残したいもの」を一言で表す便利なことばとして流布した。生態系サービスのバランスと持続性を考える生態系管理のパラダイムでの「生物多様性」は、サービスを生み出す源泉として位置づけられたが、同時に、生態系の機能・サービスの生成機構を研究するほど、生物多様性そのものの必要性あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-68039451338383100622016-07-20T08:16:00.000+09:002016-07-20T08:16:00.325+09:00「どうするのがよいのですか?」その2ヨシ原になればセッカ類やカヤネズミが暮らせるようになるがコウノトリは採餌できない。ヨシを刈り取って田んぼのような場所を作ればカエルが増えてひょっとするとコウノトリも来るかもしれないがカヤネズミは営巣しない。多様な生物の暮らし場所は(局所的には)両立しない。その場所で何を目標にするかによって最適な管理はかわる。
何を重視するか、つまり価値観は人によって違うし、同じ人でも受け取る情報によって変わる。絶対的な価値観はない。「生物多様性を保全する」も価値観のひとつである。
研究者も価値観をもっている。それを表明していけないということではない。自分の価値観であることをはっきりさせた上で、ということが重要だろう。研究者以外の人とはちょっと違う視点からの「意見」は役立つことも多いかもしれない。
しかしその意見の表明は、科学からの情報提供とははっきり分けられるべきだ。科学からの情報提供とあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-63132792128910166812016-07-19T08:25:00.004+09:002016-07-20T08:01:08.961+09:00「どうするのがよいのですか?」いろいろな地域で、市民の方といっしょに休耕田に池を掘ったり、河川や水路の手入れをしたりする機会が増えている。そこでかならずいただくのは「草は刈ったほうが良いんですか?」「池は深いほうがいいんですか?」「川と池はつないだほうがいいですか?」という類の質問である。
このようなご質問をいただくと、わたしはいつも「どうしたいですか?」とうかがっている。どんな湿地にしたいかによって、管理の方針が変わるからだ。すると「それを先生が決めてくください」というお答えをよくいただくことが多い。「私たちは、言われたようにやりますから」といわれたこともある。
そうではない。自然再生の目標は科学では決められない。目標は、その場所の将来に興味のある人たちが相談して決めるものだ。科学にできることは、その目標を実現するに適切と思われる方法(順応的管理の出発点になる仮説)を提示したり、いまのままだと将来どのように変化あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-74128010671958544842015-07-25T22:27:00.000+09:002015-07-25T22:29:38.296+09:00もっと「使える」保全生態学を目指して(以下、Facebook に投稿した記事の転載です。)
このたび、日本生態学会の雑誌「保全生態学研究」の投稿規定が改訂されました。今回の目玉は「投稿資格の変更」です。これまで、論文の筆頭著者が日本生態学会の会員である必要がありましたが、これからは「著者の一人以上が生態学会員であればよい」ことになります。
この変更は、「生物の保全にかかわる市民・NPO・コンサルタント・行政などの方が中心になって調査結果や活動成果をまとめ、研究者がそれをサポートして論文にする」という形を奨励する意図があります。保全生態学研究では、以前から、原著論文だけでなく、他の地域で参考になる取り組みを紹介する「実践報告」や、貴重な調査報告を残す「調査報告」といった投稿カテゴリーを設けていますが、今後はこれらの報告がますます活性化することを期待しています。「こんな記録をしているんだけど論文になるかな?」というご相談もあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-7584633085536901332014-03-23T17:01:00.004+09:002014-03-23T17:02:42.181+09:00霞ヶ浦導水事業の検証報告書案へのコメント利根川・霞ヶ浦・那珂川をパイプラインで結ぶ「霞ヶ浦導水事業」は、ダム事業の一つとして「事業検証」の対象となっています。国土交通省による「検証に係る検討報告書(素案)」への意見公募期間は終わってしまいましたが、これから検証結果とそれへの意見が公表され、継続の是非を議論する段階に入ります。
私は下記サイトにも掲載されている「霞ヶ浦導水事業の検証に係る検討報告書(素案)」へのコメントとして以下の内容を提出しました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000163.html
以下が提出したコメントです。
霞ヶ浦導水事業の検証に係る検討報告書(素案)へのコメント
2014年3月12日
東邦大学理学部 西廣淳
・異なる水系間の連結は、一方に侵入した外来種が他方に分布拡大するリスクをもたらす。外来種の中には農業やあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-54972424586819026852013-11-03T23:59:00.000+09:002013-11-18T01:10:23.650+09:00みなかみで萱刈り11月2日 みなかみで草原管理・保全の活動をしている「森林塾青水」さんにお誘いいただき、萱刈に。
ほんとうに気持ちの良い草原でした。
ハバヤマボクチ
やってみるとけっこう難しい「ボッチ」づくり。これは師匠の模範実演。
かっこいいなあ。
たくさんできました。
鎌で刈ると、ススキ以外の植物を混ぜないように丁寧な作業になります。また草刈り機で刈り取るよりも、高い位置で刈りがちなります。そのせいで、草刈り機でやるよりもロゼットや実生がダメージを受けにくいと感じました。鎌苅の方が種多様性が増すように思います。
みなかみは利根川あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-12009148111396509172013-10-02T22:14:00.002+09:002013-10-02T22:39:26.953+09:00外来植物管理の打ち合わせきょうは、茨城県、市町村、土地改良区、国交省、農環研、県立博物館の関係者が一堂に会して、新利根川のナガエツルノゲイトウ駆除の打ち合わせをしました。私も2限の講義を終えてすぐ、外来植物を研究している2人の卒研生と一緒に駆けつけて合流しました。ナガエは、霞ヶ浦の流入河川である新利根川には侵入しているものの、まだ霞ヶ浦には本格侵入していません。放置すれば、生態系への影響だけでなく、農業被害や通水阻害をもたらす外来種です。現場では、近所のおじさんも顔を出して「それを駆除するなら力を貸すよ」と。いくつかのハードルはあるものの、なんとか早期対策を実現したいものです。
あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-75359675897497472542013-09-26T08:20:00.001+09:002013-09-26T08:36:10.218+09:00全国の「湖沼モニタリング人」の集会きょうは国立環境研究所+全国20道県の環境研究所による、「湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築 全体会議」に参加しました。水質のモニタリングは定型的・組織的に行われていますが、生物を対象にした湖沼モニタリングはほとんど行われておらず、環境省モニタリングサイト1000も、湖沼は4つしか行われていません。 今後の組織的なモニタリングやデータの共有のため、具体的な調査方法の相談をしました。私は水草調査のマニュアル案をお配りし、達古武沼で水草の採集と標本作製の概要を実演しました。まずは「この指とまれ」で、できる地域で始めてもらい、意見をもらいながら、より広く長期的に実施できる調査方法をつくっていきたいと思います。
全国各地で湖沼モニタリングをしている方々の事例紹介は、とても勉強になりました。湖はそれぞれ個性がありますが、生じている問題には共通性があります。ここ数年、いろいろあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-61898987936755344392013-09-23T23:54:00.001+09:002013-09-23T23:54:43.205+09:00モニ1000霞ヶ浦きょうは環境省モニタリングサイト1000で霞ヶ浦へ。
決められている調査内容は見直したほうが良いと思うところ多々ですが、とても大事に思っている湿地に年に何度も通う機会として、けっこうありがたい。今回も、この植物がちゃんと開花・結実しているのを確認できて、安心しました。
あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-39472312152565027332013-09-23T23:50:00.003+09:002013-09-23T23:51:38.965+09:00草原のサンクチュアリ先日、許可をいただいて海上自衛隊下総航空基地の敷地内で調査をさせていただきました。かつて北総に広がっていた「牧」(放牧地)のイメージに重なる、とてもよい草地でした。千葉県ではかなり危なくなっている(絶滅の惧れがある)のではないかと思っているヒロハノカワラサイコもたくさん見つかり、少し安心しました。写真はオミナエシとマキエハギです。 周辺で宅地開発が進む中、自衛隊の基地が草原の植物や昆虫の避難場所になってきたようです。除草剤を使わず、適当な頻度で草刈りが継続されてきたことなど、いくつかの幸運があったのでしょう。 隣接する地域では千葉ニュータウン開発が一段落し、これから「空き地」の管理が議論されるようになります。うまく管理すれば、このような避難場所から昆虫やタネがフェンスを越え、豊かな自然を蘇らせてくれるかもしれません。
あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-4369261567701155652013-06-18T21:23:00.005+09:002013-06-18T21:23:51.161+09:00研究室のウェブページ東邦大学 保全生態学研究室のページを作りました。サイトはこちら。
表紙の写真は小貝川の氾濫原で火入れによる保全が行われているヒメアマナです。
内容はこれから徐々に充実させていきますので、たまに見ていただけると嬉しいです。
教育活動や研究成果などの公式な発表は上記の大学のサイトで、このブログ(あしかび日記)では自由で非公式な発言や情報提供をしていきたいと思います。
研究室のブログは別にあります。湖沼生態学研究室(鏡味マイコループさんの研究室)と共同の、Mycoloop http://mycoloop.blogspot.jp/ です。こちらは学生さんに書いてもらおうと思います。
「いつも長靴を履いているから”足カビ日記”なんですか?」と聞かれました。一応言っておきますが、(いまのところ)水虫はありません。あしかびは葦牙と書きます。「可美葦牙彦舅尊」の「葦牙」です!あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-3940081625350294282013-04-07T00:36:00.000+09:002013-04-07T00:36:10.060+09:00苔の企画展に行ってきました
きょうは茨城県自然博物館に、コケの企画展を見に行きました。コケのように、「身近な存在なのに詳しいことは知らない」「丁寧な見方をしないと面白さが判らない」対象は、博物館の展示の良さがとくに活きますね。本当に楽しかった。
コケが生える色々な環境、コケの進化、コケをすみかにする動物、コケと人間など、いろいろな角度からの説明もとても良いものでしたし、何より全体に綺麗で、なんだか可愛らしい。きょうは幸運にも、企画主任の鵜沢さんにじっくりご案内いただくことができ、家族4人で苔の世界を堪能し、つい盛り上がって、苔トランプ、苔手拭い、苔絵葉書など買い込んでしまいました。
コケの企画展は6月16日までやっているそうです。おすすめですよ!
あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-62880439583675615262013-03-25T09:52:00.000+09:002013-03-26T09:53:45.072+09:00霞ヶ浦のヨシ原の侵食きのう行った霞ヶ浦についてちょっと別の話題。
近年、霞ヶ浦の湖岸にあるヨシ原は、年々面積が小さくなっています。どんなふうに?ヨシ原の湖側の端に行くと、下の写真のように、ヨシを植木鉢に植えたように、丸く高密度に稈が生えた「株立ち状態」になっています。これは、ヨシが生えていた地盤の砂が失われ、ヨシの地下茎どうしが絡み合って辛うじて立っている状態です。このような「株立ち状態」になると、強い波が来た時に、株ごとボッキリと折れて流されてしまいます。そして、新しく前線にさらされたヨシの株もとの砂が失われ始めます。
霞ヶ浦ではこのような「侵食によるヨシ原前線の後退」が全域で進んでいます。複数の地点での測量結果を整理したところ、平均すると年間70㎝の速度で、前線が後退していることがわかりました。
水辺の植生は、鳥類や湿地の植物が生育する場になるだけでなく、コイ科の魚の産卵場所、エビ類の生息場所になるあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-51914878988554011932013-03-24T09:49:00.000+09:002013-03-26T09:53:25.630+09:00妙岐の鼻の春きょうは関東の湿地の「生物多様性ホットスポット」、霞ヶ浦湖岸の妙岐の鼻(浮島湿原)で調査をしました。この場所の植物の存続のカギを握るのは、水質と「火」です。妙岐の鼻の火入れは2006年以降、市民からのクレームがもとで停止されましたが、2009年からは、「試験的」という注釈つきで、とても小規模に再開。徐々に規模を拡大する相談を始めていました。そのような中、2011年に原発事故、放射性物質の拡散リスクという新たな課題も生じました。
地域になるべく多くの判断材料を提供できるよう、ぼくも、火の効果の検証(優秀な学生さんのおかげでずいぶん成果が出た)、安全な火入れの方法の検討(小貝川や菅生沼での火入れを通じて協力体制ができた)、放射性物質の拡散リスク評価(土壌物理・水文学・植物整理の専門家に相談したり何を測定したらよいか教えてもらったり)などに着手していましたが、そんな矢先、今年は1月末に不審火あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-49984415695368632942013-03-11T21:36:00.000+09:002013-03-11T21:36:25.314+09:00震災から2年私らが上の世代から引き継いだよりも困難が多い時代を渡されることになりそうな子どもたちに、どんなメッセージが伝えられるか。とりあえず、たくさん食べよう、たくさん遊ぼう、たくさん考えよう、という話をした。
あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-8866747738727875332013-02-28T21:35:00.000+09:002013-03-02T21:35:54.342+09:00はる~!小貝川(野焼きをした場所)と、霞ヶ浦浮島妙岐の鼻(今年不審火で広範囲が焼けた場所)に行き、地表面の温度測定のセッティングをしてきた。
でも本当はもっと早くやるべきでした。もう春ですよ。
ノウルシの芽だし
にょろにょろ生えてきたのはアマナ
あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-38651987544756421142013-02-16T23:12:00.003+09:002013-02-16T23:16:22.448+09:00「科学的に正しい」?「科学的にみて間違った活動が行われている」と憤る研究者は多い。でもこの批判はおかしい。
たとえば「川の石を磨いて藻類をはがして川をきれいにしましょう」という活動があったとする。確かにご飯を吹き出してしまいそうな話だ。しかし、これを「間違い」とする判断が成り立つのは、たとえば「多様な生き物が暮らす川がよい」といった特定の価値観を前提とした場合に限られる。もし「子どもが足を滑らせにくい川がよい」という価値観を前提とすれば、道理にかなった行為と言えるだろう。科学は、ある行為をすればどのようなことが起こるか予測することに役立つだけで、その行為が「正しい」かどうかにの判断材料はもたらさない。
自然科学の研究者には、自分自身が対象への強い思い入れがあって研究の道に入った人や研究対象に感情移入してしまう人が多く、また大学や学会といった社会全体から見たらかなり均質な集団の中で暮らしている人がほとんどあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-73634185453751095022013-02-14T23:07:00.001+09:002013-02-14T23:07:22.158+09:00野焼きの効果がもうすぐ見え始める野焼きができたところ(小貝川水海道)も、期せずして燃えてしまったところも(妙岐の鼻)、今年は草刈りだけだったところも(菅生沼)、もうすぐ春ですね。
「おもしろき 野をばな焼きそ古草に 新草まじり生ひは生ふるがに(万葉集、東歌)」あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-18015785573441956172013-02-13T22:51:00.000+09:002013-02-14T23:57:11.170+09:00朝日新聞「カワウソ日本にもう一度」の記事今日の朝日新聞の夕刊に載っていた標記の記事に強い違和感。
東京農大の安藤教授という方が、ニホンカワウソとユーラシアカワウソの遺伝解析の結果を踏まえて、別種として区別するほどの差異はなく、亜種とするのが妥当と発表したそうだ。そこまではいい。問題はその教授のコメント「別種の導入は国際的にも認められないが、亜種なら可能。導入に向けて動くなら今だ」ですと。
根本的な誤りは、再導入の可否は社会的な課題であるにもかかわらず、あたかも自然科学から答えが出せるかのように述べている点にある。生物の導入は生態系の様々な側面、ひいては提供される生態系サービスに影響する。生態系サービスの間にはトレードオフがある。相互にトレードオフがあるサービスのどれを重視するかは、人間の価値観に依存する。そのため、関係者の議論と合意形成を通して決められるべきである。DNAの類似性の情報、種/亜種といった分類の情報は、特定のあしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-24200095937533254142013-02-03T23:04:00.002+09:002013-02-03T23:04:29.027+09:00テストの採点今年も担当授業のテストを「記述式」にしてしまった。採点が大変になるが、学生の理解度がよくわかるからだ。
採点は、まず読むだけでも大変だが(今年は101名受講)、採点基準の一貫性を保つのが大変。一通り採点を終えたら、得点順に並べ替え、得点と内容の整合性をチェックし、必要に応じて補正する。あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-62384431682032566342013-02-02T20:16:00.000+09:002013-02-02T20:16:01.669+09:00息子との会話息子「ことわざ一つだけ知ってるよ『石の上にも三年』」
私「どういう意味?」
息子「石の上にすわるのはつらいけど、ずっとがまんしていると、いいこともあるんだよ」
私「いいことって?」
息子「しんしゅのコケをみつけるとか」
新種のコケ・・・新種の、コケ!!あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-7524527150885509561.post-55959043819048144602013-02-01T20:17:00.000+09:002013-02-02T20:18:38.307+09:00三方出張三方五湖自然再生協議会の部会のため、若狭町へ日帰り出張。
いろいろと課題の多い事業だけれど、感心するのは福井県の自然環境課の方の活躍。
心のこもった仕事。ほんとうにすばらしい。あしかびhttp://www.blogger.com/profile/09504036523714863508noreply@blogger.com