2009年4月27日月曜日

ようやく

某国際誌に投稿していた霞ヶ浦のアサザの保全のための研究と実践のミニレビューが、minor revisionで帰ってきた。投稿後もいろいろあってかなり時間がかかっただけに、掲載の見通しが立ったことはかなり嬉しい。保全の研究と実践が強くリンクして進められた実例、かつgeneticな研究とdemographicな研究がリンクして進められた実例、としてけっこうアピールできるんじゃないかなと自分では思っている。

内容は主に研究室でアサザの研究に打ち込んでくれたUくんとTくんの成果(少しだけ私の成果)をまとめたものだ。さらに遡ればアサザの研究をはじめたMさんやKくんのおかげで成り立った論文である。尊敬する友人・先輩である。もちろん、これらの全てをマネージしてきたのは私の師匠であり、私は皆さんの手伝いをしたに過ぎない(思い入れは強かったけれども)。

これが出ればアサザの研究については一区切りという感じかな。しかし実践はそうはいかない。霞ヶ浦のアサザはいまだにいつ絶滅してもおかしくない状況にある。さらに保全の実践を強力に進めた弊害で?、何かしようとしても向かい風が吹くことこともある。しかし「種を絶滅させない」ことを最優先に、これからも自分の立場で出来る活動を続けていこうと思う。