2008年8月8日金曜日

浮島湿原(8月)

8月5日は霞ヶ浦(浮島湿原),6日は鬼怒川とフィールド日が続いた.鬼怒川は砂礫河原で照り返しがきつく,夢のように暑かった.野外での活動時間は短かったが,かなり体力を消耗した.酷暑の日中でも,カワラバッタもシルビアシジミもツマグロキチョウも元気に飛び回っていた.カワラバッタは足をやけどしないのだろうか.

浮島湿原に行った5日は雨で,暑くなくて助かった.8月の浮島はヌマトラノオやイヌゴマが花盛り.




しかし,通(?)にはこれである.

(コイヌノハナヒゲ)

そして,極めつけはこれだ.

(カドハリイ:絶滅危惧IA類)

遠目には「ヨシ原」だが,ヨシの被度は低く,ヨシより背の低いカモノハシ,コイヌノハナヒゲが優占する.湿生植物の種多様性がとても高い.こんなヨシ原,他にはどこにあるのだろう.浮島湿原の大きな特徴は,現在でも屋根材にするための植物の刈り取りが行われている点,そして,ここ数年は残念ながら停止しているが,冬季の火入れが行われてきた点である.このような種組成の湿地,昔はもっと他の場所にもあったのだろうか.\