2011年3月27日日曜日

早春の小貝川

原発災害で気が休まらない毎日ですね。気晴らしにこんな写真が撮りたくなり、

1月に火入れをした小貝川に行ってきました。




ノウルシは咲き始め


アマナは盛りの一歩手前


ヒメアマナはまさに盛り


トネハナヤスリも顔を出してきた


ヒキノカサはこれからが本番


子どもらをどのくらい「外遊び」させるか残念ながら悩んでしまう時勢ですが、今日は思い切り遊ばせることにしました。


チサトの観察力はなかなかのもの。最初にセイヨウアブラナの花を分解しながら花の仕組みを説明したところ、虫眼鏡でいろいろな花を調べ、ヒメアマナを見ては「これは萼がない!」、アマナを見ては「おしべの数と花びらの数がいっしょだ!」と。

2011年3月14日月曜日

地震

我が家の「本が崩れる」


我が家ではこのほか、食器がいくつか割れ、壁にひびが50カ所ほど入った。
こんな酷いことが起きたときに出張だったなんて。留守番をしてくれていた妻と子どもたちの心のことを考えると言葉が出ない。

ところで、上の写真、この混沌の中の「エントロピーとは何だろうか」がなんとなくシュール。

2011年3月11日金曜日

生態学会

ありがたいことに、「日本生態学会大島賞」をいただくことになり、札幌での日本生態学会大会で受賞講演をいたしました。冒頭ではたしかこのような挨拶をしました。

「保全生態学は今でこそ生態学会の中でもごく普通のテーマとなりましたが、ほんの10年前には、生態学会の中で少なくとも主流ではありませんでした。私自身も、大学院時代から、指導教員だった鷲谷いづみ先生が始めた「保全生態学研究会」のお手伝いをしてきましたが、少なくとも大学院時代は、自分が大好きな「生態学の研究」と「保全という社会的課題」の間にはだいぶ距離を感じていました。研究の世界へのあこがれが強かったこともあり、保全のような応用分野を、基礎生態学より下に見る気持ちもあったように思います。
 しかし、学位をとって最初に就職した建設省の研究所で考え方が大きく変わりました。開発と保全がせめぎ合う最前線にかかわることになって感じたのは、不遜ではありますが、『現場ではこれほど生態学の知識や生態学的な考え方が必要とされているのに、生態学者がそのニーズにあまりにもこたえられていない』ということでした。
 それ以降は『生態学の視点からの社会への情報発信を積極的にすること』とともに、『生態学の中で保全生態学を主流化すること』を、特に意識して研究や活動をしてきました。このたび生態学会からこのような賞をいただけたことは、そのような面を含めて認めていただけたものと解釈して、とてもありがたく思っております。」

2011年3月6日日曜日

妙岐の鼻の火入れ(ヨシ焼き)

2006年から停止していた霞ヶ浦、浮島湿原(妙岐の鼻)での野焼きが、国土交通省が主体となり非常に小規模ながら再開へ。生物多様性、伝統技術、伝統産業の保全・再生に向けた重要な一歩を踏み出した。


火入れ前


火入れ中


火入れ後


みなで様子を観察


地表面のミズゴケ(ヒメミズゴケ)は焼けない。日があたって喜んでいる。