9月15日以降、小貝川、一関、霞ヶ浦(浮島湿原)2連発、学会(福岡)、鹿嶋の谷津田と、フィールド続き。その合間に25日の植物学会での発表の準備をしなければならなかったので、ちょいとハードな1週間だった。
この季節、湿地のフィールドではシロバナサクラタデの花をみることができる。多くの図鑑に「雌雄異株」と書かれているシロバナサクラタデだが、そうではなくて異型花柱性植物ですよ、というのが私の卒論から修士までの研究で示したことの一つだった。このことに学部三年の秋に気づいたのが、この浮島湿原である。大発見をした気分になって色々な先生を訪ねて話した。そのときに一番「面白がってくれた」先生の研究室を卒業研究に選び、そのまま大学院に進み、いったん外部の研究所に就職したもののまた出戻ってその先生の助教をしている。浮島湿原のシロバナサクラタデが無かったら、研究者になっていなかったかも。
今年も浮島のシロバナサクラタデが咲いた。
花被の上に葯が突出しているのが「短花柱型」。花柱は花被の中に隠れているが、長花柱型の花粉が受粉すると種子ができる。
花被の上に柱頭が突出しているのが「長花柱型」。葯は花被の中に隠れている。長花柱型は短花柱型からの花粉が受粉すると種子ができる。