東邦大学で保全生態学を勉強している西廣淳のブログです。更新は断続的です。頻繁な情報発信はフェイスブックとツイッターでしております。 | Facebook https://www.facebook.com/jun.nishihiro | Twitter https://twitter.com/jnishihiro | 本業のウェブページ http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/env/coneco/
2010年8月31日火曜日
実践報告という報文カテゴリー
編集委員をしている「保全生態学研究」と「応用生態工学」にはそれぞれ「実践報告」と「事例研究」というカテゴリーがあって、これらは、保全活動などの実践を「研究としてみたとき」の調査・実験デザインが不十分でも、実践の根拠、結果、解釈を掲載することで、経験知の共有に寄与することが意図されている。このような報告はしっかりしたデザインの科学研究とうまく呼応することが大切で、峻別できなくなるのは危険だと思う。
2010年8月30日月曜日
8月の麻機遊水地
午前に静岡県庁で今年度の(日本生態学会による)自然再生講習会の打合せ。午後は麻機遊水地。ちょうど花の盛りのミズアオイとオニバスをみることができた。このような河川下流域あるいは沼沢地に生育する攪乱依存種、水田耕作以前にはどのような場所にどのくらいあったのだろうか、と考えながら。
2010年8月10日火曜日
8月の三方湖
8月9日は豊岡市・佐渡市・大崎市の合同イベント「世界一ためになる学校」の裏方をし、修了後、敦賀入り。8月10日は三方湖のヒシ調査。今年の繁茂は昨年ほどではないか。
ヒシ群落の表層には稚魚や水生昆虫がけっこういる。湖岸植生帯がなくなってしまった現状では、代替的な役割を果たしているのかも。また開放水面とヒシ群落の両方があることで複合効果もありそう。ヒシ群落の中は貧酸素だから「悪い環境」と考えるのは早計。
それにしても多すぎるが。賢明な管理が必要。土壌シードバンクを残しにくい一年生植物なので、「ヒシの実」の利用でも個体群管理の効果が見込める。もっと美味しく食べる工夫があっていいのではないか。上海で食べたのは美味しかった。
ヒシ群落の表層には稚魚や水生昆虫がけっこういる。湖岸植生帯がなくなってしまった現状では、代替的な役割を果たしているのかも。また開放水面とヒシ群落の両方があることで複合効果もありそう。ヒシ群落の中は貧酸素だから「悪い環境」と考えるのは早計。
それにしても多すぎるが。賢明な管理が必要。土壌シードバンクを残しにくい一年生植物なので、「ヒシの実」の利用でも個体群管理の効果が見込める。もっと美味しく食べる工夫があっていいのではないか。上海で食べたのは美味しかった。
2010年8月2日月曜日
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