2010年11月9日火曜日

行田市・星川のキタミソウ

京大のFさんに情報をいただき、キタミソウ自生地での堤防工事が進んでいる星川へ。

もう工事がだいぶ進んでしまっていて回避は間に合わなかった。しかも保全対策として計画されている「移植」(表土移動)が、移植先の環境からして間違いなく失敗するものだった。これについては、もう少し実効性のあるものに修正する提案はできた。





「移植」を計画に入れることで「保全に配慮した」ことを謳う事業は多い。しかし、移植後にうまくいっている事例は少ない。それどころか、移植後のモニタリングさえ行われない事例が多い。

2010年11月6日土曜日

水戸での観察会と幼稚園の「草花遊びの会」

午前は水戸の茅場町で植物観察会。土水路のまわりにリンドウやワレモコウが咲き、稲刈り後の田んぼの中にホシクサやミズワラビがたくさん見られる、なかなか素敵な場所。


観察会終了後、特急で我孫子に戻り、めばえ幼稚園の「草花遊びの会」に合流。こちらは妻がリーダーをしている「園芸サークル」主催の行事で、秋の木の実などを使っていろいろつくって遊ぼうという企画。





めばえ幼稚園は園内の「ジャングル」で工作に使いたくなる葉っぱ(ホオノキとか)やドングリがたくさん拾える魅力的な環境。


素敵な「ツリーハウス」もある。すべて先生と子どもたちの手作りというのが驚き。

2010年11月2日火曜日

告知:自然再生講習会 in 静岡

宣伝開始しました。講師陣が超豪華です。どうぞご参加ください。
http://www.esj.ne.jp/esj/koushuukai2010.pdf

日本生態学会自然再生講習会 第二回自然再生講習会
「河川・湿地の自然再生の理念と技術」

「生物多様性」を最前線で研究している講師が、河川や湿地を対象とした「自然再生」の考え方や手法について、初歩からわかりやすく解説します。主な対象は、自然再生事業に関心のある一般市民、自然再生協議会関係者、NGO、コンサルタント等企業関係者、行政官、研究者です。生態学の予備知識は必要ありません。

主催:日本生態学会、日本生態学会中部地区会
後援:環境省、国土交通省、農林水産省、静岡県、静岡市

日程:2010年12月5日(日曜日) 13:00-17:00
場所:静岡県総合研修所もくせい会館「富士ホール」(静岡市葵区鷹匠3-6-1)
JR静岡駅北口徒歩20分 しずてつバス「水落町もくせい会館入口」バス停下車5分
http://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-040/mokusei.html
講習料:1,000円
参加者には受講証明書を発行します。

プログラム:
13:00-「自然再生事業とは何か」 竹門康弘(京都大学)
13:50-「河川・湿地の生物多様性と自然再生」 角野康郎(神戸大学)
15:00-「河川・湿地の自然再生の技術」 中村太士(北海道大学)
16:00-「『巴川流域麻機遊水地自然再生事業』の紹介」 清水康弘(静岡県静岡土木事務所)
16:30- 質疑応答
会場内で、関連のポスター展示もあります。

特典:
当日のテキストとしても使用する自然再生ハンドブック(日本生態学会編、地人書館、2010年12月発行)を、会場で参加者特別割引価格3,600円(定価4,200円)で購入できます。

参加の申し込みお問い合わせ:
日本生態学会生態系管理専門委員会 (担当:西廣淳)まで ajn@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp

補足説明:
自然再生推進法が施行されてからほぼ8年が経過しましたが、自然再生事業の必要性は、ますます強く認識されるようになっています。先月開催された生物多様性条約COP10では、国際的な生物多様性保全に向けた「愛知ターゲット」の一部として、自然再生の数値目標が採択されました。今後国内でも、その達成に向けた事業が計画される可能性があります。また、このようなトップダウン的な動機付けがなくても、地域での自発的な自然再生事業は近年増え始めています。
日本生態学会生態系管理は、今回のような「自然再生講習会」やハンドブックの出版等を通じて、自然再生推進法が定めた目的・理念に沿った事業が実施されるように、生態学の立場から支援したいと考えています。