2009年2月7日土曜日

小貝川野焼き


よく晴れて空気が乾燥し、風もそこそこ。絶好の日和。
小貝川で絶滅危惧植物の保全のための野焼きを無事行うことができた。






よく燃えました。みなさま、お疲れ様でした。
あと1-2ヶ月でノウルシ、アマナ、ヒメアマナ、ヒキノカサ、エキサイゼリ、シムラニンジン、トネハナヤスリ、etc.がこの1haあまりの場所に次々と姿を現す。その後は河畔林の林床にマイヅルテンナンショウ、チョウジソウetc. 水田開発、河川改修、河畔林の伐採ですっかり氾濫原の自然を失ってしまった関東平野の、ほんの一角に残された宝石箱のような場所。

午後は菅生沼に移動し、こちらも草刈と野焼きをした。ここにも関東平野の氾濫原の自然の名残が残されており、茨城県自然史博物館や筑波大学の方々を中心とした活動で、回復傾向にある。今回は期待した範囲の全てを焼くことはできなかったが、タチスミレが生える核心部分は綺麗に焼けた。

安全にかつ綺麗に火を入れるには工夫が必要だ。風向き、周囲の状況、枯れ草の状態などをよく考えて火を入れるが、それでも上手くいかないこともある。日本の生物多様性には、火を上手く使わないと守ることがとても難しい要素が少なからずある。ヒトによる自然の管理のもっとも原始的な道具である「火」の使い方を、文化としてしっかりと伝えていく必要があるのではないだろうか。