18日は環境省のモニタリングサイト1000の調査のため霞ヶ浦へ。
里地里山、森林、海岸、湿地などの生態系タイプごとに多数の場所で継続的に生物調査を行うものだが、湖沼については今年が一年目である。調査内容が確定する前に調査地を決めるように通達があったりして、おそらく事務局も大変だったのだろう。今年は試行的な年で、実際にやってみた上で調査マニュアルを改善するという位置づけだそうである。
抽水植物帯での調査内容は、主にヨシの調査になっており、単位面積当たりの本数やサイズを測定する。ヨシ以外の植物についてはコドラート内の出現種を記録する程度で、あまり重視されていない。温暖化影響の把握あたりが想定されているのだろうか。沈水植物・浮葉植物の調査は、もう少し生物多様性の評価に直結する内容になっている。全国統一の方法で、ボランティアに近い体制で、長期的に行うということから、おそらく苦労の末に考えられた内容なのだと思う。
このような調査はとても価値があると思う。「昔は普通だったけど、いつの間にか無くなっていた」生き物や風景を、データに基づいて指摘することができる。これからもできるだけの協力はしていきたい。まずはデータの整理がおわったら、熱のあるうちに調査マニュアルの改善提案を整理したいと思う。