工事が始まってから気付いた霞ヶ浦の離岸堤工事。底質悪化などの問題を引き起こすおそれがあったので、事務所に意見し、現場打ち合わせをすることになった。事業を止めることはできなかったけれども、問題点を伝えること、今後の「離岸堤に頼らない越波対策」に向けた試験的な事業を行う場所っを設けてもらうこと、が実現した。
環境に悪影響がある事業に関与するのは不本意だし、後に批判のネタにされるのはわかっているのだけれども、少しでも良いものにしてもらえるのであれば、参画して「実を取る」ようにしたいと考えている。
治水・利水・環境の鼎立のためには、ちょっと遠回りでも丁寧な付き合いが必要。
東邦大学で保全生態学を勉強している西廣淳のブログです。更新は断続的です。頻繁な情報発信はフェイスブックとツイッターでしております。 | Facebook https://www.facebook.com/jun.nishihiro | Twitter https://twitter.com/jnishihiro | 本業のウェブページ http://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/env/coneco/
2010年9月28日火曜日
2010年9月23日木曜日
2010年9月22日水曜日
モニ1000調査と取材
2010年9月14日火曜日
植生学会(札幌)
9月11-13日は、家族で植生学会@札幌へ。発表はしないし、植生学会は妻のホーム学会なので私は子守中心になる見込みだったので、休暇をとって参加。でも子どもを連れたままけっこう発表を聴いてしまった(参加された方、ご迷惑をおかけしました!)。
発表の合間に北大植物園に行ったり、最終日はエクスカーションには参加せず丸山動物園へ行ったりと盛りだくさんで遊んだが、息子に「旅行で一番楽しかったのは?」と聞いたところ、「機関車にコケが生えてくるお話を聴いたこと」とのこと。持田さんすごいな!5歳の心を鷲づかみですよ!
発表の合間に北大植物園に行ったり、最終日はエクスカーションには参加せず丸山動物園へ行ったりと盛りだくさんで遊んだが、息子に「旅行で一番楽しかったのは?」と聞いたところ、「機関車にコケが生えてくるお話を聴いたこと」とのこと。持田さんすごいな!5歳の心を鷲づかみですよ!
2010年9月10日金曜日
9月の三方湖
9月9-10日は三方湖調査。
ヒシは花が最盛期、早く咲いたものは実になり始めていた。
早い時期にヒシを刈り取った場所では、ヒシ帯と開放水面の間(高密度なヒシ群落の縁)にクロモが帯状に生育していた。ヒシによって適当に底質の巻き上げが抑制され、かつヒシ群落内と異なり光が十分に届くということだろうか。異質な環境どうしの境界付近(エッジ)の効果。
ヒシは花が最盛期、早く咲いたものは実になり始めていた。
早い時期にヒシを刈り取った場所では、ヒシ帯と開放水面の間(高密度なヒシ群落の縁)にクロモが帯状に生育していた。ヒシによって適当に底質の巻き上げが抑制され、かつヒシ群落内と異なり光が十分に届くということだろうか。異質な環境どうしの境界付近(エッジ)の効果。
2010年9月8日水曜日
9月の豊岡
9月6-7日は豊岡の休耕田で植生調査(10月の実習の準備調査)。
調査中にコウノトリが平井。なんだか怖い顔してるな。
ということがわかるくらい近くに降りた。
休耕田だが、地元の人が畦を補修し適当に水がたまるようになっているため、カエルがたくさん生息するようになり、コウノトリも来る。またシカやイノシシが多いために植被が薄くなっていることも、コウノトリの餌場の維持に貢献している。
調査中にコウノトリが平井。なんだか怖い顔してるな。
ということがわかるくらい近くに降りた。
休耕田だが、地元の人が畦を補修し適当に水がたまるようになっているため、カエルがたくさん生息するようになり、コウノトリも来る。またシカやイノシシが多いために植被が薄くなっていることも、コウノトリの餌場の維持に貢献している。
2010年9月4日土曜日
つくば観光
ロケットと宇宙飛行へのあこがれ絶頂の息子が明日誕生日ということもあり、つくばのJAXA宇宙センターとエキスポセンターへ。かつて12年も住んでいた街に観光旅行で行くのは奇妙な気分。
息子はいままで上野の科博にある小型ロケット(ラウンチャーについているもの)しか見たことがなく、そのイメージが強かったので、H2ロケットは大きくて驚いたようだった。
エキスポセンターなんて、大学一年の時に一度少しのぞいただけだったので、私もけっこう新鮮だった。個人的には「『大勢の人が30問の2択問題をヤマカンで答えると平均正答数は15になる』実験」が面白かった。原子力発電の「安全性」を闇雲に訴える展示は、痛々しかった。
しかし、つくばは変わったなぁ。
息子はいままで上野の科博にある小型ロケット(ラウンチャーについているもの)しか見たことがなく、そのイメージが強かったので、H2ロケットは大きくて驚いたようだった。
エキスポセンターなんて、大学一年の時に一度少しのぞいただけだったので、私もけっこう新鮮だった。個人的には「『大勢の人が30問の2択問題をヤマカンで答えると平均正答数は15になる』実験」が面白かった。原子力発電の「安全性」を闇雲に訴える展示は、痛々しかった。
しかし、つくばは変わったなぁ。
2010年9月2日木曜日
将来なりたいもの
チサトは宇宙飛行士になりたいらしい。で、「宇宙船で雑巾がけをする」そうだ。
サキはお花になりたいんだって。お花屋さんじゃなくて「お花」。
そんな話をしていたら「お父さんは何になりたいの?」ときかれて、どきっとした。
チサトは、お父さんには「アイス屋さん」になって欲しいんだって。宇宙から帰ってきたらお父さんのアイスを食べたい、とか言っている。
アイスつくるのって難しそうだな。
サキはお花になりたいんだって。お花屋さんじゃなくて「お花」。
そんな話をしていたら「お父さんは何になりたいの?」ときかれて、どきっとした。
チサトは、お父さんには「アイス屋さん」になって欲しいんだって。宇宙から帰ってきたらお父さんのアイスを食べたい、とか言っている。
アイスつくるのって難しそうだな。
「国連地球生きもの会議」という通称
生物多様性条約COP10の「国連地球生きもの会議」という通称、少なくとも朝日新聞はよく使っているようだが、私は好きになれない。事態の深刻さが伝わってこない。これまで「生きもの関係」の話題は、好事家の趣味のような軽い扱いをされてきた。生物多様性の危機の問題をわかってもらうには、「親しみやすさ」よりも事態の緊急性や深刻さを伝えるべきだ。
「生きものが減っている問題」といった表現では、「外来種が来て種類が増えたんじゃない?」とか「シカは増えてますけど?」のような疑問を招くだけだ。正確に表現しようとすると「生物多様性」という言葉を使わざるをえない、この「喪失」を丁寧に説明してわかってもらうしかない。
止まらない開発、過度に効率性を追求した農業、押し寄せる外来種といった脅威にさらされ、生物多様性の喪失はどうしようもないほど差し迫った問題になっている。このことが人間社会に大きなコストをかけ始めていることも認識されている。COP10が開催されるのはこの問題を理解してもらうチャンスである。牧歌的な言葉では、これまでの「もの好きな人たちが騒いでいる」という認識を変えることはできないのではないか。
「生きものが減っている問題」といった表現では、「外来種が来て種類が増えたんじゃない?」とか「シカは増えてますけど?」のような疑問を招くだけだ。正確に表現しようとすると「生物多様性」という言葉を使わざるをえない、この「喪失」を丁寧に説明してわかってもらうしかない。
止まらない開発、過度に効率性を追求した農業、押し寄せる外来種といった脅威にさらされ、生物多様性の喪失はどうしようもないほど差し迫った問題になっている。このことが人間社会に大きなコストをかけ始めていることも認識されている。COP10が開催されるのはこの問題を理解してもらうチャンスである。牧歌的な言葉では、これまでの「もの好きな人たちが騒いでいる」という認識を変えることはできないのではないか。
2010年9月1日水曜日
めばえ幼稚園はイイ
9月1日からうちの娘サキが幼稚園に通い始めた(3歳児入園・正確には9月19日に3歳)。兄チサトが楽しく幼稚園に通っているのをみてあこがれていた「めばえ幼稚園」なので、うれしくて仕方がないようだ。心強いのは、チサトだけでなくいつもいっしょに遊んでいるチサトの友達が同じ幼稚園にいること。
チサトの友達は、サキの教室に様子を見に行ったり、いっしょに遊んであげたりして、「サキちゃん泣いてなかったよ、楽しそうにしていたよ」という報告を自分のお母さんにしているそうだ。それを、そのお母さんがうちに連絡してくる、というコミュニティー。めばえ幼稚園の大らかで温かい雰囲気が育んでいるように思う。
チサトの友達は、サキの教室に様子を見に行ったり、いっしょに遊んであげたりして、「サキちゃん泣いてなかったよ、楽しそうにしていたよ」という報告を自分のお母さんにしているそうだ。それを、そのお母さんがうちに連絡してくる、というコミュニティー。めばえ幼稚園の大らかで温かい雰囲気が育んでいるように思う。
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