浮島湿原での2日連続のフィールドワークが終了。270本のカモノハシの茎にマーキングして直径と長さを計測。春先の野焼きや刈取りが成長に及ぼす影響を調べる。
本当は別の種についても解析する予定だったが、いろいろ考えて、カモノハシ一種に注目して徹底的な調査をすることにした。いつも、盛りだくさんの計画をたててフィールドに行き、現場で内容を取捨選択する。また机の上では考えていなかったことを急に追加する。面白い現象に気づいたときが調査のベストタイミングだと思っているので、「これは」と思ったら手を動かすことを躊躇わないようにしている。
自分ではこれに慣れているけどいっしょに仕事をする人、特に学生さんには負担になるかな、と心配していた。しかし、留学生のW君にあっては杞憂のようだ。朝改暮変する私の提案に納得がいくまで質問して考えを整理してくれる。そして納得したら徹底的にやり遂げる。フィールドの回毎に確実に成長していて、本当に頼もしい。
↑湿地に同化して調査するW君。今夜は目を閉じるとカモノハシの茎が浮かぶことだろう。