2009年5月12日火曜日

実生調査

11日・12日はW君と浮島湿原で実生の計数とマーキング。1000個体以上の実生を数えたかな。湿地植物のnursery effectについての仮説を検証する研究の核心となるデータをとることができた。予想通りの部分と、予想外の部分があった。コケは環境次第で実生にとってのfacilitatorにもcompetitorにもなるのかもしれない。

蒸し暑い湿地にしゃがみこんで、顔を地面に近づけ、単子葉植物の実生の同定をするのは、体力以上に神経が磨り減る作業だ。今年研究を始めたばかりのW君が難しい同定をきちんとこなせていたのには、正直に言って驚いた。センスと根気の両方がなければできないことだ。

作業はつらかったがヤナギトラノオの大きな群落をみつけてハッピーに。


研究計画をたてた時点でもっとも大変と思っていた作業が終了して一安心。