2009年8月28日金曜日

学力調査の記事

朝日新聞の一面に「応用問題が苦手 変わらず」という記事が出ていた。「この記事おかしい」妻が言うので読んでみると、たしかにヘンだ。

国語や算数で、知識を問う「A問題」と知識を応用する力をみる「B問題」を出したところ、たいていA問題の平均点が低かった。だから応用問題が「苦手」という主張である。応用力に力点をおいた授業を進めてきたはずなのに効果が出ていない、とも述べている。

Aが基礎知識、Bがその基礎知識の応用、なのだから、AよりもBの成績が悪くて当たり前じゃないでしょうか。知識がないのに応用ができたらヘンじゃないのかな?授業の改善効果をみたいのだったら得点の絶対値の比較ではなくて、B/Aみたいな指標の変化をみた方がいいんでない?

目的が不明瞭な調査の結果から無理に何かを言おうとして、おかしな解釈をしてしまったのだろうか。