2010年6月5日土曜日

6月の日高

6月2日の夜に日高入りし、3日・4日はいつものサクラソウ自生地の植生管理。
周辺は外来種の供給源だらけだが、丁寧に選択的に除去をしていると在来種が優占し絶滅危惧種も多い植生が維持できる。うちの師匠が10年くらい前から続けているが、その効果ははじめて見た人でもよくわかるようになってきた。

外来植物の除去だけでなく、α多様性を高めるためにツル植物なども適宜抑制。植物生態学の実証実験という感じで、私も毎年1,2回手伝っているが、なかなか面白い。

地域の山林は牧場開発や道路建設でかなり失われてしまっているので、潜在的な生物相(γ多様性)の維持拠点として重要な役割をはたしているように思う。このような生物相維持拠点が各市町村くらいの単位であったらいいのに。植生管理は植物が分かる人数名を「緑の雇用」のような感じでお願いできるといい。